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労働組合について

労働組合とは

1.はじめに

 1946年(昭和21年)4月12日に井関農機労働組合が結成されました。
 結成当時は、戦後の混乱と廃墟の中で、働く者が自らの生活防衛と日本経済復興に立ち上がり、新しい民主主義を構築するため、全国各地で労働組合が結成されました。
 井関農機においても、1945年(昭和20年)7月26日の松山空襲で全工場を消失しましたが、終戦直後、極度の食糧難の解決が国家的急務とされ、同年8月には農林水産省資材局長から、9月には愛媛県知事から、それぞれ緊急復興指令を受け、井関農機戦後復興の第一歩を踏み出しました。井関農機労働組合が結成された当時は、八代町工場建設中のことであり、その後、断続的に労使交渉を重ね、現在の労使関係の基礎が築かれました。
 今また、国の内外において大きな変化の時代を迎えています。しかし変化の時代は、新しい可能性が存在しているのも事実です。常にプラス思考でものごとをとらえ、全員参加で知恵を出し合う時代ではないかと思います。時代は、「主張・説得型」から「共感・対話型」へと変化しています。「大義なき政策はありえないけれど共感なくして大義も動かない」その共感の部分が今後より必要になってくるのではないかと思っています。
 私たちは、諸先輩が築かれたこの歴史と教訓を踏まえ、更に一層の飛躍と努力を続けてまいります。

2.労働組合とは?

 賃金(給与)や職場環境など、職場の疑問や改善してもらいたいことは誰にでもありますが、それを一人で上司に伝えてもなかなか改善されません。一人の意見はあくまでも個人的な意見として処理されて、経営者の耳に入ることは難しいでしょう。そうした問題を、従業員全員で議論し、改善に向けた施策を経営者に直接提案する組織が労働組合です。
 労働組合の活動は、いわゆる春闘などの賃金(給与)・一時金(ボーナス)の交渉から、レクレーションを通じた仲間づくりまで多岐に渡りますが、大切なことは、一人ひとりが自主的に行うのが組合活動、ということです。労働組合は組合費を払って、何かのサービスを受けるものではなく、全員で組合費を出し合い、自らが活動する組織です。どんな会社にしたいのか、どんな社会にしたいのか、全員で話し合い、一人ひとりが主体性を持って活動することが大切です。

3.労働組合をつくろう!

 労働組合は、一人からでもつくれます。でも、できれば「三人寄れば文殊の知恵」で、3人は欲しいところです。つくってしまえば、会社は簡単に労働組合をつぶすことはできません。労働組合をつくったから、解雇とか賃下げとかは法律違反です。会社にとっても労働組合があれば、現場の率直な意見を聞くことができるので、大きなメリットがあります。要は、健全で緊張感のある労使関係を築くことが大切です。
 全国の連合やJAMと協力して、JAM井関農機労働組合が労働組合結成のお手伝いをします。気楽に御連絡ください。

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